■ タイ語とは?
タイ語の特徴について簡単に説明します。
詳しくは、「CD付面白いほど身につくタイ語」ギエッティポン・ルーンスワン、近藤由美共著(中経出版)をご覧ください。
1.単語の語形変化がない
タイ語はタイ王国の国語で、約6500万人に話されています。タイ語には日本語の「て、に、を、は」のような助詞はありません。また、英語のように数や格による名詞の変化や人称や時制による動詞の変化もありません。単語は簡単ですので、すぐに覚えることができます。
2. タイ文字
(1) 子音
子音には、音節(音のひとまとまり)の最初に置かれる頭子音と最後に置かれる末子音があります。
高子音 |
ข, ฉ, ถ, ผ, ฝ, ส, ห, ฐ, ศ, ษ |
中子音 | ก, จ, ด, ต, บ, ป, อ, ฎ, ฏ |
低子音 | ค, ง, ช, ซ, ท, น, พ, ฟ, ม, ย, ร, ล, ว, ฆ, ฌ, ธ, ฑ, ฒ, ณ, ภ, ญ, ฬ, ฮ |
(2) 母音
基本となる母音は18です。「短母音」と「長母音」がペアになっており、「長母音」は「短母音」を長めに発音します。
その他、二重母音などがありますが、ここでは母音字の紹介は省略します。
タイ文字は、子音、母音、声調記号を組み合わせた表音文字です。すべてのタイ語の単語は、子音、母音、声調の組み合わせから成り立っています。
文字と発音 | 頭子音 | 母音 | 末子音 | 声調記号 | 意味 | |
---|---|---|---|---|---|---|
มา
maa マー |
→ | ม
m | า
aa | なし | なし | 来る |
เพื่อน
phZan プワン |
→ | พ
ph |
เือ
*a |
น
n |
่ | 友だち |
3.音楽のような音の高低によって意味が変わる
タイ語が歌のように聞こえるのは、「平声」「低声」「下声」「高声」「上声」の5つの声調(音の高低パターン)があるためです。
これは、タイ語の大きな特徴の1つです。 日本語にも「雨」と「飴」、「箸」と「橋」のようにアクセントの位置によって意味が異なる単語がありますが、タイ語の「マー」も声調によって、「来る」、「馬」、「犬」と意味が変わります。
マー(平声)
maa มา来る |
マー(高声)
m=a ม้า馬 |
マー(上声)
m?a หมา犬 |
4.最低限の単語を覚えればOK
少しの単語を覚えれば、組み合わせで単語をどんどん増やせるのもタイ語の特徴です。たとえば、「心」「よい」の2単語を覚えたら、「親切な」「うれしい」の4単語をまとめて覚えることができます。タイ語は単語の順番がとても大切な言語です。
ใจ
jai チャイ心 |
ดี
dii ディー良い |
→ | ใจดี
jai dii チャイ ディー心+良い→親切な |
ดีใจ
dii jai ディー チャイ良い+心 →うれしい |
5.修飾語は後に置く
日本語と逆で、重要な単語である被修飾語(修飾される語)を先に置き、その後に修飾語が来ます。
修飾語 + 被修飾語(修飾される語)
คน ญี่ปุ่น 日本人
khon yJipTn
コン イープン
人(名詞) 日本(名詞)
อาหาร อร่อย おいしい料理
`aah?an `arLy
アーハーン アロイ
料理(名詞) おいしい(形容詞)
6.基本文型は「主語+述語+目的語」
基本文型は「主語+述語(名詞、形容詞、動詞)+目的語」です。述語が動詞の場合は後ろに目的語を置くこともあり、語順は英語と同じです。主語や目的語は、明らかであれば省略できます。
1) 主語+名詞
นั่น อาหาร ไทย それはタイ料理です。 n>n `aah?an thai ナン アーハーン タイ それ(主語) + タイ料理(名詞) |
2) 主語+形容詞
อาหาร ไทย อร่อย タイ料理はおいしいです。 `aah?an thai `arLy アーハーン タイ アロイ タイ料理(主語) + おいしい(形容詞) |
3) 主語+動詞(+目的語)
เขา กิน (อาหาร ไทย) 彼/彼女は(タイ料理を)食べます。 kh=w kin (`aah?an thai) カオ ギン (アーハーン タイ) 彼/彼女(主語) + 食べる(動詞) (+タイ料理(目的語)) |
7.よく使われるフレーズ
日常会話によく使われるフレーズを覚えましょう。文末には男性は「クラッ(プ)」、女性は「カー」の丁寧語を付けましょう。
(1) おはようございます。こんにちは。こんばんは。
สวัสดี (ค)
saw6tdii (k)
サワッディー クラッ(プ)(男性)/カー(女性)